・45年前、音風景をとり始めた頃は知らなかったが、どんな小さな動物やウイルスまでも音を発している。地球のどこであれ自然界には音がある。
温帯・熱帯雨林は活気に満ちた動物のオーケストラのようで、様々な種類による即興のハーモニーのようである。
自然界の音の風景は独特であり、その音には沢山の情報が詰まっている。音の構成要素は大きく分けて3つである。
1つは「ジオフォニ−」自然現象の音。2つ目は「バイオフォニ−」自然界の生き物が発するありとあらゆる音。3つ目が、「アンスフォロニー」我々人間が出す音である。
昔は特に自然現象の音はあまり興味がなかったが、よく聴く事で自然環境の健康状態がわかるという事に気がついた。
1960年台は、自然界のいい音をまとめて編集するのに、10時間録音すれば1時間くらいはいい音が録音出来た。だが、現在社会は1000時間録音しないといい音が取れない。
自然環境が劇的に変化した為だ。私のコレクションの50%の音源はもう二度と取れない音である。
自然環境問題を考察する時、目で見える状況より、音で判断する事のほうが自然環境の実態がよく分かる。
森林などで、択伐などは環境に全く影響がないと専門家は発表するが、択伐前と後では音からわかる状況が全く違う。明らかに、択伐後の方が鳥などの音が少なくなるのだ。
この真実は同じ場所の写真だけ見ても全く分からない。風景はさほど大きな変化はしないからだ。
カエルなどの音も非常に興味深い。カエルの音は実は求愛行動なのだ。そして、そのエリア にいるカエルで合唱する事で捕食者から身を守る意味もある。
ジェット機などの飛行訓練のお陰で、カエルの合唱が近年上手く機能していない。そのせいでカエルの生体は近年減少傾向にある。環境が改善されれば少しずつ変化していくであろう。
バイオフォニ−は自然界への理解を深めるのに、役に立つ。資源採掘、騒音、環境破壊などの影響が分かる。
目で見て人は理解しようとするが、実は聴いたほうがよく理解出来るのだ。それらの音に耳を傾ける事でこの世界の真実を知る事が出来る。
目で見る風景は正面方向に限定されてしまうが、一枚の絵が1000の言葉に値するなら、音の風景は1000枚の絵に相当するくらい価値がある。
全ての自然界の音、動物界の音はこの地球について述べているものであり、その中にこそ人類愛を育むヒントもあると私は思う。
今回のスーパープレゼンテーションは音が中心なので、是非皆様も再放送やオンデマンド等で一度視聴し、プレゼンテーション中の音を是非聞いていただきたい。
目でみる情報は、正面方向の現状しかわからず、音を聴く事によって様々な真実が分かるという事に気づかせてくれた事に感謝したい。
過去に囚われず 未来に怯えず 今を一生懸命に生きろ そして 志し高く ブログに訪問いただき感謝致します。
関連リンク→あるたった1つのスキルだけで5億円の「不労所得」を作った男
