・ドイツ驚きの観光戦略
ドイツの小さな田舎町、シュヴァンガウ。この地に大勢の観光客が年々押し寄せている。断崖絶壁の先にそびえ立つ、「ノイシュヴァンシュタイン城」を見る為だ。
死ぬまでに一度は行きたい世界の名城に選ばれる美しいお城だ。年間観客数は130万人に及ぶ。この点と点を繋ぐ観光地めぐりが今、世界中で話題になっている。
ノイシュヴァンシュタイン城を後にしたら、世界的有名な観光ルート「ロマンチック街道」へと案内される。人気の秘訣は道端にある、一見小さな教会も中に入ると何ともいえない景観が広がっている。世界遺産にもなっている観光名所が多数ある。
世界遺産も多数あるこの街と街を線で結ぶ戦略が大ヒットしているのだ。その中でも日本人憧れの中世の街が「ローテンブルク」という街だ。
街を囲う城壁をくぐると、そこに広がる景色は何ともいえない景色が広がっている。正に、タイムスリップしたような景色だ。
ローテンブルクには1000年の歴史があり、街をあげて街の景観を守っているのだ。店の看板や名前やネオンなども景観にあった作りになっていて、年間観客数は200万人に及ぶそうだ。
ロマンチック街道という名前は当時のジャーナリストが決めたそうだ。アメリカでも一度は訪れたい観光地として超有名である。
・失われた街へ
旧東ドイツ時代の名残がある、「ドレスデン」に今回は取材をしてきた。歩行者用の信号機が独特の形をしていて「アンペルマン・信号男」と呼ぶそうだ。旧東側の残った数少ない遺産でもある。
・超高級時計メーカー A.ランゲ&ゾーネの奇跡
今回池上はある企業に取材してきた。待っていたのは、超高級時計メーカー A.ランゲ&ゾーネ代表、ウォルター・ランゲさん 91歳。大変若々しい方だ。
19世紀の皇帝、ビルヘルム2世がこよなく愛した、世界最高の時計メーカーで何と時計1本の価格は2740万円もする。
・波瀾万丈の時計の歴史
先の世界大戦で工場の全てを爆撃で失ってしまった。終戦後、工場再建を夢みていたが、ドイツは東西に分断。A.ランゲ&ゾーネは国有化されてしまい、高級時計の生産が出来なくなってしまう。
社会主義国では高級時計という概念が全く理解されなかったのである。1989年に東西ドイツが統一。
すぐさま、当時高級時計を作っていたスタッフ15人を集め時計の生産を再開。1994年に奇跡の復活を果たした。
2時間のスペシャル番組の一部をまとめてみました。ドイツは近年目覚ましい発展を遂げています。国土や人口数そしてGDPでも日本とよく比較される国でもあります。
今回の観光戦略の上手さ、そして超高級時計メーカーの代表の言葉がすごく印象に残りました。
池上氏がこのような質問をします。「近年に日本は中国や韓国にもの作りで、押され気味ですが日本にアドバイスはありますか。」と代表に聞きました。
代表はこう答えます。「我々は安いものを生産していたら、生き残れる事は出来なかった。だからこそ、他にない、品質、品質、品質の追求こそが生き残る道なのです。」
他にない品質という言葉を強く3回も強調していました。この言葉こそ、日本の大切な未来の言葉であると痛感しました。機会があれば番組だけでなく、ドイツという国を様々な角度で考察してみて下さい。
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