そうする事で日常のあらゆるポジティブな場面を探す事が出来るようになった。いかにして良い事を記憶しておくか。認知バイアスは私達の性格を形作る上で大変重要である。
シェークスピアは言った。「ものの良し悪しは考え方1つで変わる」
私達の日常に良い事と悪い事が色々起きているように思っているが、自分自身でどう解釈していくのかが、一番重要である。
人は生まれながらにして、2つの事に注意して生活している。恐怖のシステムと快楽のシステムである。この脳の根本的な部分が楽観主義と悲観主義の根底にある問題である。
恐怖の脳と快楽の脳は必ず誰しも持っているが、反応するスピードは違う。重要なのはこの2つの脳のバランスが大切である。
脳には進化の仮定で3つのカテゴリに分ける事が出来る。生存脳、感情脳、思考脳の3つである。生存脳と感情脳に関しては脳の下の部分にあるが、地球の生物にも沢山存在している。
・悲観脳の仕組み
扁桃体と呼ばれる小さな部分が、危険を察知する部分で、危険を察知すると全ての思考を停止して命を守れという信号が脳のあらゆる部分に送られる。
・楽観脳の仕組み
側坐核と呼ばれる部分が、前頭連合野という部分に快楽の信号を送る。人は楽しい事よりも怖い事のほうが生命にとっては重要で脳に送る信号もより強烈なものになる。
恐れのシステムの方が、人の脳はとても強く出来ている。ネガティブの感情の方が強いとも言える。恐怖のシステムにはいい部分と悪い部分がある。
恐怖というものは時には様々な部分に利用される。政治や宗教もその1つだ。恐怖のシステムの方が、人の脳は強めに反応するからである。ニュースは悪いものばかりというのは理にかなった方法で、注目を集める事が出来るからである。
悲観脳の訓練はとても簡単だ。ネガティブな事は世の中に溢れているからだ。扁桃体を手術で除去してしまうと、人は恐れを察知する能力を無くしてしまう。車の前に出てしまうとか危険を予知出来ない。
・悲観主義が必要な職業は?
医療分野がそうである。楽観的に見ていたら職業として成り立たない。パイロットや軍隊、警察等もそうである。
世界から全ての悲観的な事が無くなったら、果たして全て上手くいくかというと一概にそうとは言えない。恐怖のシステムには多くのプラス面もある。楽観的すぎるのも多くの失敗をもたらす可能性がある。
思考1つで我々の体内では本当に病気になる可能性がある。思い込みの強さで体調は変化するし、認知バイアスによって支配されているという事である。
恐怖のシステムを無理に取り除こうとはせず、バランスよく利用していくのが大切である。
悲観的過ぎると良くないというものだが、今回の講義で悲観脳も生活に非常に大切だという事が科学的に理解出来て本当に勉強になった。
どんな事でもバランスが大切である。脳もバランス良く思考していくのが大切で、他の生物より発達した思考脳を訓練していく事が大切だと改めて思った。NHK白熱教室シリーズは世界最先端の講義なので是非皆様も視聴願いたい。
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