2015年07月13日

NHK パリ白熱教室 トマ・ピケティ 「21世紀の資本論〜格差はこうして生まれる〜」 2

・富(資産)の格差
1910年代は上位10%が資産の90%を保有していた。中間層と下位層の差があまりなかった。現代は中間層の資産シェアが大きく増えてきている。では中間層の資産が増えているのか?というとそうでもない。中間層の資産は年々減って来ているのである。 

・ここで驚くべき事実がある。 
産業革命から現在までの世界の経済成長率は年平均わずか1.6%でしかない。 
歴史的にみれば近年の中国や日本のような成長率5%というのは本当に稀なパターンである。長期の成長率は1人の生産性は年平均でたった0.8%でしかない。人口増加を加味してもこの程度でしかない。

・経済成長率が低いと資本所得率が上昇していく。
問題は資産所得の不平等がどんどん拡大していく事である。ここで著書でも出てきた有名な公式が出てくる。 

r >g  rは資本収益率。 gは経済成長率。この数式が不平等の規定の方程式である。 

20世紀には、様々なイノベーションをもたらす画期的な発明が何度もあった。だが経済成長率に照らし合わせてみると1.6%の成長率でしかない。
人口増加が経済成長率増加の要因となったが、それでも資本収益率と経済成長率が不平等で富の分配が正しく機能していない証拠である。

・金融市場の規制緩和が格差を拡大させる要因
下位層が銀行にいくら貯蓄しても、その貯蓄しただけ豊かになるわけでもないし、その銀行に預けたお金が別の国に投資されて有意義な経済発展するかといえばまったくそうではない。でも経済学の理想ではそうなる事が正しいのだが、現実はインフレ等で目減りして僅かな金利しか富を得る事が出来ない。 

だが、上位層の人々は全く違う。金融が複雑化するにつれてお金をかけた人の方が有益な情報を得る事が出来るし、プロを雇って資産を増やす事が出来る。金融市場が複雑化されるほど資産を持つ者が断然有利になっていくのである。 

・このような不平等を解決していく唯一の方法は歴史にしっかりと学ぶ事である。
それともう1つ。所得と資産に対する累進的な課税制度と所得と資産の情報公開が必要である。この結論が世界中で大論争を巻き起こしている。 

国際協調を推進していく必要があり、国際的に実施しなければ格差はなくならない。

税の歴史も非常に注意して分析する必要がある。1960年代には上位層に90%もの税率をかけている国もあるが、1980年代のレーガノミクスでその税率が一気に下がった。

相続税も同様で、第一次世界大戦時にアメリカがドイツに相続税の累進制を世界で初めて導入した。アメリカはドイツに罰を与えたい為ではなく、民主化制度の推進であった。富の再分配を進めていく為の制度の歴史の1つでもある。 

・将来的に何が起きようと、所得と富、課税への認識をしっかりと持つ事が何より大切であるという事だ。 



非常に抽象的な文章になってしまい申し訳ないのだが、番組の中でピケティ教授が伝えている大切なポイントをまとめてみる内に最初は高度な内容を理解するだけでも大変だったが、ゆっくりと何度視聴している内にだんだんとピケティ教授が発見した世界経済の本質が見えてきた。

このブログを始めて頃に、この番組が放送されていて、いつかこの重要な経済問題を難しいと敬遠するのではなく、自分で理解しなければいけないと思った事がこのブログを始めるきっかけでもある。

ピケティ教授は警鐘している本質は、所得と富、課税に対する認識を改めるべきであるという事に尽きる。 

この事実がはっきりと認識出来ただけでも人生の大きなアップデートだと私は思う。
ブログに訪問してくれて皆様もこの所得と富、課税に対する認識をしっかりと持つ事のきっけにこのブログがなれたら幸いである。 

過去に囚われず、未来に怯えず、今を一生懸命に生きろ。そして、志し高く。ブログに訪問いただき感謝致します。

関連リンク→あるたった1つのスキルだけで5億円の「不労所得」を作った男
The Million Writing


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posted by イトウ ヒロ at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | NHK 白熱教室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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